検査の目的
甲状腺とは気管の前部、ちょうどのどのあたりに位置する、ホルモンを分泌する器官です。T3・T4とは、血液中の甲状腺ホルモンのことで、糖の代謝やたんぱく質合成など、人間のエネルギー代謝をおこなうために分泌される物質です。TSHは脳から分泌される甲状腺刺激ホルモンのことで、T3・T4の調節機能をもちます。これらを調べてホルモンの分泌異常がないかを調べます。
甲状腺とは気管の前部、ちょうどのどのあたりに位置する、ホルモンを分泌する器官です。T3・T4とは、血液中の甲状腺ホルモンのことで、糖の代謝やたんぱく質合成など、人間のエネルギー代謝をおこなうために分泌される物質です。TSHは脳から分泌される甲状腺刺激ホルモンのことで、T3・T4の調節機能をもちます。これらを調べてホルモンの分泌異常がないかを調べます。
要受診 | 基準値 | 要受診 |
T3 : 2.5未満 T4 : 0.8未満 TSH : 0.34未満 |
T3 : 2.5~5.0 T4 : 0.8~1.7 TSH : 0.34~4.0 |
FT3(T3) :
5.1以上 |
(単位:FT3(T3):pg/ml FT4(T4):ng/ml TSH:μIU/ml)
T3・T4の検査は、実際にはホルモンとして作用するFT3(遊離T3)、FT4(遊離T4)の数値を検出します。数値からは、甲状腺ホルモンの過剰分泌によってFT3・FT4の数値が高く、TSHの数値が低ければ甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、逆に甲状腺ホルモンの分泌が少なければ甲状腺機能低下症(粘液水腫など)といった症状が考えられます。 この検査では、甲状腺の腫瘍の有無はわかりません。
【FT3・FT4が基準値以上、かつTSHが基準値以下】
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、甲状腺炎など
【FT3・FT4が基準値以下、かつTSHが基準値以上、またはTSHが基準値以上のみ】
甲状腺機能低下症(粘液水腫など)、甲状腺炎など