検査項目のご説明

血色素(ヘモグロビン)

検査の目的

血色素(ヘモグロビン)は、赤血球の大部分を占めている成分です。「ヘム」鉄分が酸素と結びつき、末梢組織に酸素を運搬し、炭酸ガスを運び出します。
血液中のヘモグロビン濃度を調べることで、貧血を起こしていないか、などを調べます。

検査結果の見方

要受診 要注意 基準値 要注意 要受診
男性11.9以下
女性10.9以下
男性12.0~13.0
女性11.0~12.0
男性13.1~16.6
女性12.1~14.6
男性16.7~17.9
女性14.7~15.9
男性18.0以上
女性16.0以上

(単位:g/dl)

数値が高い場合は多血症を疑います。多血症とは骨髄の組織が異常に増えて起こる、がんの一種です。
また、慢性の心疾患や呼吸器疾患が隠れている場合もあります。喫煙者や肺に疾患をもつ人はストレスによる多血症が多く見られます。

見つけられる病名

【基準値以下】

鉄欠乏性貧血、出血、腎不全など

【基準値以上】

真性多血症、赤血球増加症など